2人だけのお墓

二人だけのお墓

ここ近年、2人だけのお墓が増えています。

ここでは、2人だけのお墓を考えてみたいと思います。近年、家族構成の変化、少子化や晩婚。未婚の若者の増加。こんな事で、家族みんな入るお墓が守れない。こんな事態が、2人のお墓の作り出したのです。(宗教法人参事筆)

10年前のお墓は家族墓と合祀墓(ごうしばか)

お墓の現場にいる筆者ですが、供養の形もこの10年で、大きく変わりました。

先祖代々の家族墓のページで書いていますが、お墓は、ここ戦後の高度成長期より、この10年前まで、みんな、先祖代々、自分の先祖が入っている、家族のお墓が全てでした。

長男筋が、家族のお墓を守り、直系の家族だけが使う事を許されたのです。ですから、次男坊主は、自分から始まる墓を建てたのです。家筋を大事にした時代です。

長男がお墓を建てる事に、意味があったのです。家督を継ぐ長男ですから、お墓も立派になります。

一方、子供ができなかった夫婦は家族墓を求めても、後を誰かに頼む事が必要になります。ですから、始めから、合祀墓、(他人と一緒に入る合同供養のお墓)に入る事が多かったようです。

10年前のお墓は家族墓と合祀墓

2人のお墓は家族構成の変化の結果

ここでのテーマ、2人のお墓。

これは家族構成の変化によって、必然的に生まれてきたものです。全ては、少子化が原因です。例えば、お墓は長男が守るものと法律で決まっていたら、子供のいない夫婦とか孫ができない夫婦、娘しかいない夫婦は、絶対にお墓は持てない事になります。

子供がいない、娘しかいないご夫婦。たとえ立派なお墓を建てても、後、誰もみてくれない。子供は墓参りに来るだろうけど、孫の代まで来てくれるだろうか?。お墓の現場でよく、聞かれる事です。じゃあ、合祀のお墓でいいですか・・・。

合祀のお墓は、ほとんどのご夫婦が嫌われます。全く他人の方と、死んだ後に一緒に入るのです。なんか、気持ちが進まないです。だから、子供がいない、長男がいない、娘だけ、そんなおうちにとって、お墓に関しては、ほんと、楽になりました。二人だけ、夫婦だけのお墓。これが、今までの、お墓の問題を全部、クリアしたのです。

2人のお墓は家族構成の変化の結果

 

夫婦だけのお墓

子供たちにとっては、2人のお墓は、両親だけのお墓です。

長年、寄り添ってきたご両親のお墓って、子供達にとっては、ほんと、すごく大事なものなのです。お墓は立派なものでなくてもいのです。子供さんたちは、自分たちの親が、一つのお墓に一緒に入って、眠っている。子供たちは、両親のお墓を参って、自分たちの夫婦の姿を投影します。うちの両親は、いつも喧嘩していたけど、最後はちゃんと一緒のお墓に入っている。

この事実が、子供、子供達夫婦にとって、一番、大事な事なのです。そうして、子供たちは、夫婦は仲良くしていくのです。これって、長男が守っていく立派な家族のお墓より、価値があるものかもしれませんね。

小さいお墓でもいいから、両親が仲良く、一緒にお墓に入っている。これは、親がお墓を通して、子供達に教えている事です。まさに、子供・娘夫婦に、残して置けるメッセージです。

夫婦だけのお墓

2人のお墓は、夫婦とは限りません・・・愛人

前文とは真逆のお話です。現実は、これも多いのです。

普通、お墓は家族・親族だけのものです。だから、お墓の相談を受けた時、必ず家系図を書きます。そして、家族の成立ち、将来と考えて、お墓を考えます。

でも、世の中には、家系図には載る事のない、夫婦同然の男女がいます。内縁の関係といわれます。そうです、愛人です。

たとえ、その2人が心底、愛し合っていても、籍を入れなければ、戸籍上では、他人です。だから、内縁のご夫婦が、お墓を探す時は、ほんと、苦労されておられました。ちょっと前までは、家族のお墓と合祀墓しかなかったのです。でも、時代が良くなりました。

京都・宇治にある霊園の、2人のお墓には、全国から、そんな愛人関係の2人から、多くのお申し込みがたくさんあります。この世では、心底、愛し合っていても、戸籍に入れなかった2人ですが、あの世へ行けば戸籍なんか関係ないです。だから、一緒のお墓に入るんです。

2人のお墓は、夫婦とは限りません

先妻と後妻の問題

先妻と後妻の問題。これも、2人だけのお墓が解決しました。お墓のTOPページでも書いていますが、これは、大きい問題です。

先妻を亡くしたご主人様、先祖代々の家のお墓に、先妻様を納骨されます。でも数年後、周りに勧められて、後妻をもらう事になります。墓参りの時は、少し先妻に気が引ける。でも、日本では許されたのです。長男は家長でしたから。

再婚されたご主人は、後妻も当然、一緒に先祖の墓に入ってくれるだろうと思います。でも、これは大きな誤解です。後妻様は、ご主人様の先祖代々の墓に入られません。後妻様がお墓を考える歳になったら、先妻の入っている先祖代々のお墓に入る事を、拒否されて自分だけのお墓を探されます。よく考えれば、お気持ち判ります。男性は、そのような気持ちを、理解できないのです。

結果、ご主人様の遺骨は、分骨されて、先妻様の入っているお墓と、後妻様との2人のお墓に分けて納骨されます。分骨は違法ではありません。でも、それで、後妻様が安心された。万事良しですね。これも、2人のお墓が救った、お悩みの一つです。

先妻と後妻の問題。これも、2人だけのお墓が解決しました

 

2人のお墓は、お墓の救世主

お墓の現場にいて、いつも思います。従来からのお墓の考えだけでは、解決できなかった事がたくさんありました。

でも2人のお墓という概念ができてから、ほんと楽になりました。そして、お墓を考えられる時に、必ず、自分の家系を見直されます。今まで、考えた事の無かった先祖の事を考えて、感謝する。素晴らしい事です。

2人のお墓には、永代供養墓・樹木葬・納骨堂・・・と様々な形状のものがあります。でも、他人に邪魔されないで、2人で仲良くお墓に入る事ができます。たとえ2人のお墓でも、お墓のある安心感は変わりません。また、これから、ご両親を送るお嬢様にとっても、2人だけのお墓は安心ですね。

京都府の宇治市。平等院から5分の所に京都天が瀬メモリアル公園という、お寺が主催する中型の霊園があります。一面に芝生を引いた、緑のカーペットの上に2人だけのお墓があります。そこは、掘り起こしがないので、永久に2人のお墓です。すでに5000組以上のお2人が生前で申し込まれておられます。

2人のお墓は、お墓の救世主

京都天が瀬メモリアル公園

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