親の終活

親の終活(終活カウンセラー筆)

ここでは、親の終活・介護について、考えてみたいと思います。

日本人の平均寿命は延び続け、「人生100年時代」といわれるようになってきました。その中で、最近では老々介護という言葉もよく耳にします。自分の終活の前に親の終活について考えてみましょう。老いた親には長生きしてほしいものです。でもいつか、送る日が来ます。それまでに心の準備と、いざという時の準備もしておきたいものです。

親の介護について

老親の介護は、ひと昔に比べて、ほんと楽になりました。多くの介護施設ができ、介護保険を利用して、比較的安い金額でいろいろな介護サービスを受けられるようになったからです。では老親の介護が必要になったら、どこへ相談すればいいのでしょう。

区役所、市役所の介護保険課、地域包括支援センター などに相談すれば、ケアマネージャーさんがすぐ来てくれます。そして、デイサービス、ショートステイ、訪問看護など、その方にあったいろいろなサービスの利用方法を的確にアドバイスしてくれます。いい時代になりました

相続について

終活の中で、最も大事なのは、親が築いてきた財産や、先祖代々、守ってきた土地・不動産などの資産の相続のことです。親からの遺産を相続するにあたって注意すべきことについて考えてみましょう。

親の終活が最も難しい事です

 

あなたの知らない法定相続人はいませんか

財産を相続する場合、必要とされる書類の一つに、権利者(被相続人)の原戸籍(げんこせき、はらこせき)と呼ばれる戸籍があります。原戸籍とは、正確には改正原戸籍(かいせいげんこせき)と呼ばれるものですが、被相続人が生まれてから死亡するまでのすべての戸籍情報が記載されているものをいいます。これによって調べていくと、戦中、戦後の大変な時代には、養子縁組などが頻繁に行われており、会った事のない血縁者が見つかることがあります。養子も実子と同じ権利を持つ法定相続人となります。その場合は、その人の相続の権利の有無や、意思の確認が必要になってくるので、事前の調べておく事をお勧めします。

あなたの知らない異母兄弟はいませんか

親に借金はありませんか

親が事業をしていたり、不動産の購入の際に、借金を残していませんか?不動産の購入に関わる借金は、抵当権が登記に記載されていますので調べれば判ります。しかし、消費者金融に借金がある場合、借用書がないケースもありますので把握するのは難しいかもしれません。

法定相続人は、このような負の財産も、引き継ぎます。被相続人の借金も、子から孫へと引き継がれていくのです。こんな場合、この相続を放棄をする事もできます。被相続人の負の財産については、放棄がいいです。これで、親の負の財産が、自分や子(被相続人からすれば孫)、まで及ぶ事はありません。

しかし、相続分に不動産がある、しかし、被相続人に借金がある。プラスの財産(不動産)よりマイナスの財産(借金)が大きい場合は、相続を放棄したほうが得ということになります。ただし、これにはメリット、デメリットがあるので、詳しいことを良く調べ、あるいは相続財産の承継に詳しい税理士さんに相談し、より良い方法を選択してください。

遺言書について

親が認知症になる前に・・・

相続において、被相続人の意思能力が無くなれば、たいへんな苦労があります。親が認知症になる前に(ならなければいいんですが・・・)、調べられる事は調べておきましょう。そして、トラブルが予想される場合には、遺言書を作成してもらうのがいいでしょう。遺言書には、自筆証書遺言、公正証書遺言、秘密文書遺言などがあります。ここで気を付けてほしいのは、いずれの場合でも遺言書の作成を決して無理強いしないこと、これがきっかけで親子の関係が悪くなっては大変です。しっかりと話し合い、納得したうえで、あなたがこれらの作業の手助けをしてあげると、スムーズにいくのではないでしょうか。

 

自筆証書遺言における相続税法の改正

自筆証書遺言の場合、全文を本人の自筆で書く必要があります。でも、2019年、相続税法が変更され、財産目録に関してのみ、パソコンでの作成が許されるようになりました。親の財産目録を、あなたがパソコンで作成してあげれば、ご両親の資産の詳細を知る事ができて、相続の対策も立てやすくなりますね。

またこの改正では、作成した遺言書を法務局で保管してくれるという制度も追加され、遺言書の紛失、改ざんの恐れがなくなるほか、家族が遺言書の有無を簡単に確認できるようになりました。

公正証書遺言

公正証書遺言は、被相続人本人が公証人役場に出向き、遺言の内容は専門家である公証人が筆記します。原本が公証役場で保管されるため、法律上無効になることがなく、改ざんや紛失の心配もありません。ただし、作成するには様々な手続きが必要なため、手間と費用がかかります。

あなたがこの遺言書の作成をサポートした場合、兄弟姉妹からあなたに有利な内容になってないか、懸念を持たれる事もあります。手続きを進めるごとに、その都度、兄弟姉妹間で情報を共有しておくのがいいでしょう。円満相続のためには、こういう気遣いが必要ですね。

 

 

親が認知症になる前に

 

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